このページに登場する昆虫
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セグロシャチ
ホコ
Clostera anastomosis (LINNAEUS)
英名 Poplar prominent
- 分類 鱗翅目 シャチホコガ科 N0TODONTIDAE
- 体長 老熟幼虫:30〜40mm 成虫:開張30〜40mm
- 生活史 年2(〜3)世代。幼虫または蛹で越冬。蛹で越冬したものは5月上旬
〜6月に羽化し,成虫は葉裏に300〜400個固めて産卵する。ふ化した幼虫ははじ
め集合して食害するがのちに拡散する。7月下旬に葉をまき,うすい繭をつくっ
て蛹化する。まもなく羽化した成虫は再び産卵。ふ化した幼虫は10月上旬までに
蛹化して越冬する。蛹化せずに幼虫で越冬するものは樹幹の割れ目や根部,粗皮
の間に糸を吐いて集団で越冬する。
まちがいやすいものとしてモンシロドクガの幼虫がある。セグロシャチホコの
幼虫は背面の中央が黒色でふちが黄色であるが,モンシロドクガは背面中央が黄
色で周囲が黒色である。
ブナアオ
シャチホコ
Quadricalcarifera punctatella(MOTSCHULSKY)
英名 Beech caterpillar
- 分類 鱗翅目 シャチホコガ科 NOTOD0NTIDAE
- 体長 老熟幼虫:約45mm 成虫:開張40〜55mm
- 分布 北海道道南,東北,中部の山地,四国,九州の山岳地帯
- 被害 発生の多いときは全樹の緑葉が食いつくされるが,枯死に至ることはな
い。被害は1〜3年間つづき周辺林分に次々に移っていき,その後5〜6年くらい被
害がないといった発生傾向を示す。
- 生活史 年1世代。蛹で越冬。6月頃に成虫が出現する。卵は20〜100粒ずつブ
ナの葉の裏面に平面状に卵塊として産まれる。卵期間は8〜11日で,ふ化した幼
虫は若齢(3齢ころまで)の時は集団で食害し,4〜5齢になると分散する。食害
量が多くなるのは8月上・中旬で,この頃被害が目立つことになる。8月下旬,9
月上旬に老熟幼虫は地上に降り,落葉層にうすい繭をつくり蛹化し,越冬する。
幼虫の背線の色は個体によって,白色,黄白色,黄褐色,赤褐色と色々な色を呈
する。
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